Motor Fan's YEAR 2016

三栄書房

NEWS

2016.4.18

【SUPER GT2016】開幕戦岡山、GT300はAMG GT3が1,2フィニッシュ!

いよいよ開幕となったSUPER GT。4月9,10日の岡山国際サーキットで開催された「2016 AUTOBACS SUPER GT Round1 OKAYAMA GT 300km RACE」からスタートした。

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今年初めてのポールポジションをゲットしたのはVivaC team TSUCHIYAのマザーシャーシマシン、25号車VivaC 86 MC。

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3月20日の岡山公式テストでクラッシュしながら、翌週の富士テストの2日目に修復がギリギリ間に合うというミラクルを見せ、ここ岡山の開幕戦でクラッシュをリベンジするかのようなポールポジションは見事!

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しかし、そこに続く予選2位は65号車LEON CVSTOS AMG-GT、3位は7号車Studie BMW M6とFIA-GT3勢が続きます。その後にはJAF-GTの61号車SUBARU BRZ R&D SPORT。

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今年のGT300クラス、特にFIA-GT3では新型車のデビューラッシュ。

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前述のメルセデスAMG GT3が4台、BMW M6 GT3が2台、Audi R8-LMSが2台、Porsche 911 GT3 Rが2台、Lamborghini HURACAN GT3が4台、そしてFerrari 488 GT3と、エントリーの半数以上である15台が新型車となっています。

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4月10日、白バイ先導によるパレードランの後、14時45分に決勝レースがスタート。ポールポジションからスタートしたVivaC 86 MCがトップのままオープニングラップを通過。2位以下もほぼ動きの無いまま6周目近くまで非常に近い接近戦を繰り広げます。

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16周あたりでまず中盤グループに異変が起こります。4号車グッドスマイル 初音ミク AMGが55号車ARTA M6を抜き去り7位に順位を上げます。その後徐々に順位を上げていきSUBARU BRZ R&D SPORTも抜き去ります。

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トップ集団は熾烈な争いの中、LEON CVSTOS AMG-GTの黒澤治樹選手はVivaC 86 MCの土屋武士選手を抜ききることが出来ず31周目に、VivaC 86 MCより先にピットイン、ドライバーを蒲生尚弥選手に交替。その翌周にはVivaC 86 MCもピットイン、ドライバーは松井孝允選手にチェンジ。

給油時間の短さが功を奏してピットアウト時にはLEON CVSTOS AMG-GTの前に出ることができ、実質的な順位に変更の無いままアウトラップを走ります。

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しかし、そのアウトラップでLEON CVSTOS AMG-GTが急接近。蒲生選手のLEON CVSTOS AMG-GTはVivaC 86 MCを抜き去りトップに躍り出ます。

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その頃、ピットインのタイミングと谷口信輝選手の速さが見事にマッチングしたグッドスマイル 初音ミク AMGが気付けば3位に浮上。LEON CVSTOS AMG-GTに抜かれたVivaC 86 MCに容赦なく噛み付きます。そして43周目にグッドスマイル 初音ミク AMGは2位のポジション!

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そしてその後ろにはStudie BMW M6が迫り、ペースの上がらないVivaC 86 MCを抜き3位に浮上。

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猛追するグッドスマイル 初音ミク AMGを引き離す勢いで差を詰めさせないミスの無い走りに終始したLEON CVSTOS AMG-GTの蒲生選手。

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LEON CVSTOS AMG-GTは新型車メルセデスAMG GT3にとっても、そしてチームであるLEON RACINGにとっても初優勝という二つの意味を持つチェッカーフラッグを受けたのです。

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2位にはグッドスマイル 初音ミク AMG、3位はStudie BMW M6となり、ヨコハマタイヤが表彰台を独占。またベスト5はFIA-GT3の新型車両が独占するという、GT300新時代を予感させる結果となりました。

次戦はゴールデンウィークの5月3、4日、富士スピードウェイで開催されます。

(写真:吉見幸夫 文:松永和浩)

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